免疫細胞の難点


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免疫細胞の難点

一見万能に見える免疫機能ですが、一方で苦手としていることもあります。

免疫細胞は一度戦った外敵のデータを記憶して、2度目にその同じ外敵が侵入したときには自然免疫の伝令がなくても獲得免疫が素早く乗り出して排除する仕組みがあります。「はしか」のように、一度かかったら二度とかからない病気があるのはこのシステムのおかげなのです。

しかし、インフルエンザのように毎年その姿を微妙に変異していくウイルスなどにはうまく適応できず、獲得免疫の素早い対応が期待できません。獲得免疫は自然免疫の伝令を受けて出動するのに1〜2週間ほどはかかるため、どうしても治るまで時間がかかってしまいます。


ガン細胞へ攻撃の欠点

免疫細胞は抗原という目印を頼りに身内と異物の見分けをして的確に攻撃を加えていきますが、ガン細胞へもっとも手早く効果的に攻撃できる細胞がNK細胞です。

NK細胞は自然免疫なので、獲得免疫のように出動に1〜2週間かかるわけでもなくすぐに攻撃することができる細胞です。ですのでガン細胞が際限なく増殖していく前に素早く芽をつむという、ガン退治にとってはきわめて重要な働きをしていることになります。

このNK細胞ですが、万能というわけではなく欠点もあります。ガン細胞を排除する際に「抗原」が身内の目印かどうかを判断しますが、もしガン細胞が身内と同じ抗原を持っていた場合は「身内」だと判断して攻撃することができないのです。このときは獲得免疫のB細胞やキラーT細胞に攻撃してもらうしかありません。

器用なようで不器用な面もある免疫という機能ですが、身体を守るための強力な作用をしているのは間違いないでしょう。


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