モノクローナル抗体療法


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<特異的ガン免疫療法>モノクローナル抗体療法

ここでは医学的な免疫療法の中のひとつ、モノクローナル抗体療法について話をしていきます。抗体療法とは、獲得免疫のB細胞が作り出す強力な武器「抗体」を人工的に作り出し、身体の中に投与する治療法です。細菌やウイルスだけではなくガン細胞に対しても、抗体は非常に効果的な作用を果たします。

ただし細菌などの「外敵」と違ってガン細胞は元々が身内なわけですから、B細胞も敵と認識できずに抗体が作られないケースがあるのです。そこで外でその特定のガン細胞に対応する抗体を大量生成して、ガン細胞にぶつけることで補ってやることができます。

この特定のガン細胞の1個体の抗原に対応してつながる抗体はモノクローナル抗体と呼ばれ、今現在抗体療法として実用されているモノクローナル抗体は5種類あります。5種類ということは、ごく特定のガンに対してだけ適用できる治療法であることがわかります。

研究が今現在も進んでいる分野でもあり、モノクローナル抗体に抗ガン剤などを混ぜて攻撃力を高めるといったような実験もなされています。

モノクローナル抗体の名称抗体の効果
トラスツズマブ(ハーセプチン)転移性乳ガンなど。糖タンパク質(HER2)を抗原とする抗体。
リツキシマブ(リツキサン)悪性リンパ腫など。B細胞の分子(CD20)を抗原として攻撃する抗体。
セツキシマブ(エルビタックス)大腸ガンに効果がある。ガン細胞の分子(EGFR)につながることで増殖の抑制になる。
ベバシツマブ(アバスチン)大腸ガンに効果がある。細胞分子(VEGF)を抗原とする抗体で血管新生を抑制する。
ダクリズマブ(ゼナパックス)白血病・悪性リンパ種に効果あり。



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